氷帝ヒロインといつもの青学ヒロインが登場します。
シンデレラは眠れない*
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「何だか知らねぇが、逆バージョンのシンデレラを演(や)るんだとよ」
「逆バージョン? それって男子がシンデレラで女子が王子様を演るってこと?」
あたしは単純に思いついたまま、そう泣きボクロに聞いた。
「いや、シンデレラって足が小さいだろ? だから…」
「…言わないで、わかったから」
ちょっとトーンダウン。だって足が小さいシンデレラの逆って言ったら、大足シンデレラってことじゃないさ。
(部長~!)
すぐにシンデレラと言った、我が新聞部の部長に腹が立った。あたしの足を真っ先に思い浮かべたってわけね。
後でスペシャルなキックをお見舞いしてやろう。逃がさないからね。
「じゃ、シンデレラは星野でいいんだな」
ベンチから立ち上がりながら、泣きボクロが言うから…
「…王子様役はテニス部から出るの?」
ちょっとすがるような目で見ちゃったかも。
「一応な。主役はそれぞれの部から…ってことだから。何だ、希望の奴でもいるのか?」
からかうような表情で泣きボクロがあたしを見下ろした。
(……う……)
希望の奴は思いっきりいる。でも、言っちゃっていいわけ? あんたなんだから泣きボクロ! あんたが王子様ならデカ足だろうが何だろうが、恥をかなぐり捨ててシンデレラになってやるわよ!