氷帝ヒロインといつもの青学ヒロインが登場します。
シンデレラは眠れない*
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さて、そんな悶々とした日々から数日後――
「先輩、楓先輩」
妙に馴れ馴れしくも鳳くんが、いつものようにテニス部のスタンド観戦していたあたしに声をかけて来た。
「何、部活中でしょ? こっちに来たらダメじゃない」
やんわりと先輩らしく言っておく。
「…先輩ってほんと、跡部部長と忍足先輩しか見てませんね。俺今、休憩に入ったところですよ? 」
「あ、そうだったの。ゴメン、ゴメン」
やや不機嫌そうに言う鳳くんに、ごまかすように笑い飛ばしたけどね。
まあ、確かに鳳くんの言う通り、泣きボクロと伊達眼鏡しか目に入らないから…って、今日は泣きボクロいないじゃん。
「…跡部部長なら、今日は運動部と文化部合同の部長会議ですよ」
あたしが目で泣きボクロを素早くサーチしたのに、余裕で気づかれた。
さすが来年度の男子テニス部部長候補…の一人。
個人的には日吉くんが部長で、鳳くんが副部長の方が合ってるかなって気もする。日吉くんがガン飛ばして、鳳くんがフォロー入れるってパターン。氷帝の部長はやっぱり多少なりとも俺様指向でないとね。
色々と妄想している間に、いつの間にかあたしの隣は鳳くんではなくなっていた。