氷帝ヒロインといつもの青学ヒロインが登場します。
シンデレラは眠れない*
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(…え…)
今、泣きボクロは何て言った…?
お似合い…?
伊達眼鏡と…?
あたしが…?
あたしは、チラリと伊達眼鏡を見た。
心臓がやけに速く動く。
「…跡部、話飛んでへん? そら俺はええ男やから、可愛ぇ女の子はジャストフィットしてまうで? 」
泣きボクロの皮肉とも取れる反応に、同意なのか反論なのか、あるいは単なる自慢なのか、伊達眼鏡が話せば泣きボクロは泣きボクロで
「ああ、だからフィットさせとけ。お前はもう売約済みだ。いいな、忍足」
ビシッと伊達眼鏡を指差し口の端だけで笑うと、くるりとスタンドに背を向けさっさとコートに戻ってしまったのだ。
「あ、待たんかい跡部」
呼びに来た割に言うだけ言うと、あっさり行ってしまった泣きボクロを追って、伊達眼鏡もこれまたやや足早にコートに降りて行ってしまった。
(………)
…何かな今のは…。
あたしは二人の会話を思い返し、首をひねって結論を導き出そうと試みた。
え~と、つまり要点は…伊達眼鏡はあたしに売約済み…?
これって、京大一直線コース…?
いやいや、京大は無理だってば。
うわーっ!冗談だってわかってても、一瞬伊達眼鏡の彼女だよ! 願望達成だよ!
うわーっ!でも、そうなるととたんに泣きボクロが惜しくなるのはなぜ~?
頭を抱えて一人スタンドでジタバタした。…結局あたしは、どちらかなんて選べない。