シンデレラは眠れない*
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あっさりと答えが返る。あまりにあっけなく…聞き落としてしまうほどに…。
「…え…? 」
「氷帝の大学部は行かへん。俺は地元に戻って、京大医学部受けるん」
「京大…」
はっきりと自分の道を見つめる目がそこにあった。
西の京大、東の東大…。東西最難関大学の双璧だ。
京大なんか目指されたら、とてもあたしじゃついて行けない…。
伊達眼鏡について行くなら…目指せ看護師!
京大よりは、どうにかなるハズ。
泣きボクロなら…氷帝内ならあたしでも何とか進学可能だ。
けど、留学されたら…仕方ない、泣きボクロについて行くなら…秘書課の専門学校ね!
新聞記者で50年後のノーベル賞より、プロテニス選手の取材より、あたしはもっと身近で二人を見つめていたい。
「何や、決心でもしたん? 」
伊達眼鏡があたしの百面相を見ながら笑って、また心を見透かす。