シンデレラは眠れない*
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
別れ道まで来ると、あたしはあっさりと鳳くんに手を振り、我が家に向けて駆け出した。
「はぁ…」
翌日、軽いため息を吐き出して、あたしはいつものようにスタンドからぼんやりとテニス部の練習が始まるのを待っていた。
「何や、星野。恋煩いでもしとんの?」
人をゾクリとさせる天性のエロボイスが、あたしの後頭部を直撃してくれた。
「……」
ベンチに座るあたしは、この時ばかりはチロリと相手を見上げてやる。
「んー?何や、聞きたそうな顔やね? 」
相変わらず、勘がいいな、この伊達眼鏡は…。そう、昨日のあの子を君達二人はどうしたのか…それが気になる、物凄く。聞いていいわけ?
「まぁ、何だわ。あたしは貴方に期待しているんだよね、忍足くん」
「…唐突やね。何をや? 」