氷帝ヒロインといつもの青学ヒロインが登場します。
シンデレラは眠れない*
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「まったく、驚くじゃないですか」
「え…? 」
不意に後ろから、聞き覚えのある声がしてあたしは振り向いた。
「鳳くん…? あれ? 今部活中でしょ? 」
あたしは鳳長太郎が立っているのに驚いたのもさることながら、彼の手にぶら下がっている物体を見てぶっ飛んだ。
「…もしかしてソレ…」
ゴクリと生唾を飲み込む音が自分の耳に響いた。
「あ、これですか? はい、なぜか突然降って来たんですよね。俺の頭の上に…」
にっこりと爽やかに鳳長太郎が笑う。しかも上履きを顔の横に持ち上げて。それもしっかり名前が書いてあるから、誰のか一目瞭然。
「……う、テニスコートまで飛んだの?…不可抗力…だよ? その悪気はないんだ」
チラチラと上履きと、鳳くんを交互に見た。
「わかってます。偶然でしょ? 偶然脱げた先輩の上履きが、偶然サーブをしようとした俺の頭に乗って来た…ですよね? 」