氷帝ヒロインといつもの青学ヒロインが登場します。
シンデレラは眠れない*
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教室に向かったはずが、気づいたら屋上に来ていた。
ぼんやりとテニスコートを眺める。
当然ながら、伊達眼鏡も泣きボクロもいない。サボってんじゃないよ…もう。
あの二人…あの子を送るのかな。だよね、泣きボクロには車があるもんね。
「いいな…」
ちぇっ!
あたしは面白くなくて、思い切り空気を蹴り上げた。
「…あっ! 」
ヤバい。上履きがスポッと脱げて、そのまんま放物線を描きながら……
「待てコラ、あーっ! 」
追跡虚しく、脱げた上履きは手すりを越えかなり遠くへ飛んで行った。
サヨナラ上履き。
いや、じゃなくて…あわててあたしは手すりから身を乗り出すと、我が上履きの運命を見届けようとした。
「…どこ? 」
下はグラウンドなんだけど、それらしい物はない。運動部の人達も変わらず練習してるし…やだな、どこ行っちゃったのよ~。上履きーっ!
テニスコートの方から笑い声が響いてるのはなぜだろう、て思いながら必死に目を凝らす。