シンデレラは眠れない*
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「あの子来てるよ」
「……あ? 」
「誰なん? 」
二人同時に誰のことか、という反応をした。
「あの子…青学の1年生、名前は知らないけど可愛い小柄な子」
「七星か」
「七星ちゃんや」
二人は顔を見合わせ、お互いを指差す。
「何でおるん? 」
「どこにいるんだ」
ちょっとニュアンスが分かれた。
「学園祭実行委員の用事じゃない? 実行委員会の教室聞かれたもん。ぶ厚い書類みたいの持ってたし」
「わかった、サンキュ」
「おおきに、ほなまた」
二人はそれぞれあたしに手を振ると、学園祭実行委員会の教室へと走って行った。
コートへ行くんじゃなかったの? 部長失格だぞ、跡部景吾。
二人の背中が見えなくなると、あたしは何となく胸のモヤモヤを抱えたまま教室へ向かう階段を上がった。