シンデレラは眠れない*
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「あ、ゴメンなさい。実行委員? 学園祭の? …それなら確か…」
あたしはあわててその子に教えたけれど、広い氷帝の校舎は初心者にはかなり入り組んでいてわかりづらい。
「案内してあげる。こっちよ」
「すみません、ありがとうございます」
ぴょこりと頭を丁寧に下げる姿も可愛い。
本来ならライバルのその子が何だか微笑ましくて、じっと見下ろすと、その子も柔らかい笑顔であたしを見上げてくる。
「背、高いんですね」
「まぁね…」
「いいですね、羨ましい…空に近くて…」
「え…」
空…? 初めてだわ、そのリアクション。
『わ、でけー』
『マジ!? そんな身長、女じゃねーよ』
散々言われた。
もちろん、そんなこと言う奴はあたしの拳で血祭りにしてやったけどね。
ふ、自慢じゃないけど、強いのよあたし。