氷帝ヒロインといつもの青学ヒロインが登場します。
シンデレラは眠れない*
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今日もテニスコートに黄色い歓声があちらこちらにぶつかっては跳ね返る。
(あれ…向日くんがシングルスで日吉くんと練習してる…)
伊達眼鏡がいない…。いつものように新聞部の腕章をつけ、スタンドからコートを見下ろして気がついた。
欠席ではない。ちゃんと毎日チェックは欠かさないもの。
「気になりますか?」
不意に声をかけられ
「え…?」
声のした方へ顔を向ければ、2年の鳳長太郎がいつの間にか横に立っている。
「あ…だって、別に欠席はしてないはずだもの。何、サボり?」
あたしは、いきなり話題を振られた動揺を抑え、平静を装い鳳くんを見た。
「お使いですよ。跡部部長の代理で青学に」
「青学…?」
「ええ」
「また何で?」
あたしはすぐ隣りにある鳳くんの顔を、眉間に皺を寄せて見てしまったと思う。
「練習試合の件ですよ。青学とは間もなくやりますからね」
少しだけ笑って鳳くんが教えてくれた。
「練習…あ…そうか」
(新聞部男子テニス部担当なのにあたしったら…)
すっかり忘れていた。練習試合なんていったら、試合が終わるまで…ううん、終わってからも目が離せないってのに。