乾汁の効用~密やかな午後~
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「ちぇ~」
渋々と菊丸が席に戻ると
「それじゃすみません、乾先輩お借りします」
さっと七星が手塚にお辞儀をすると、乾もまた軽く手を上げ扉を閉めた。
「乾汁って…さっきのアレかな」
「だろうな…でもまさか七星ちゃん…飲んじゃったのかな…」
菊丸と河村がコソコソ話す。
「…でも飲んだらもっと俺達に迫っても…」
「…効果なしってのもあるっスよ?」
桃城のつぶやきに、越前が素っ気なく横やりを入れた。
「ねぇ忍足、七星ちゃんが乾を連れて来る前に…」
「前に…?」
ニコニコと愛想よく笑い自分を見て…いるんだかいないんだか、よくわからない不二が操る自分に、いささかの不快さを感じながら忍足はたまらず不二に言った。
「…俺、そないにニコニコせぇへんよ」
「フフ…それなら僕はそんなに仏頂面じゃないよ?」
「…『僕』は言わへん」
「『俺』も言わないよ?」
「……」
「つまりね、乾が来る前に標準語モードにしてくれないかな?」