乾汁の効用~密やかな午後~
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「これも愛だよ?大石」
大石の顔もギクリ…とこわばる。
(不二は人の心が読めるのか!? )
「フフ…どうだろうね?」
(か…会話になっているじゃないか…)
大石がじわりじわりと後退る中、不二はにこやかに一歩一歩間合いを詰める。
大石の背中に部室の壁が当たる。
後がない。
汗もジワリと湧く。
不二の片手が壁につく。
「…え~と、あのな不二…?」
「うん、何かな?大石」
もう片手も壁につけると、自分より上背のある大石をその両手に囲った。
室内にはレギュラー陣と七星がいるのに、異様に静まり返っている。
大石は助けたい…しかし、次に不二のわけのわからない謎のターゲットにはなりたくない。
誰もが足がすくんだように動けないでいる中、
「七星、外に出てた方がいいんじゃない?」
越前リョーマが周りの雰囲気など気にもせず、スタスタと七星の前に来る。
「…あ、は…はい」
七星もホッとしたようにリョーマを見ると、リョーマと並んで部室から出ようとした。