乾汁の効用~密やかな午後~
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「クス…何だい手塚。君も僕に愛されたいの?」
「………む…?」
立ち止まったままの手塚の表情がこわばった。
(……今…妙な言葉を聞いた気がするが…不二は俺に何と言った…?)
頭の中で、反芻(はんすう)してみるが今ひとつ手塚が理解出来ずにいると
「…今まで黙ってたけど、僕手塚のこと好きなんだ」
七星から離れると、軽やかに不二が手塚に近づき、手塚の首に不二が両腕をスルリと巻きつけながら、少し誘うような…妖艶な眼差しを手塚に投げかけた。
「──!!」
手塚は迷うことなく全身硬直の道を選んだ。
「ふっ…不二ーっ!ど…どうしちゃったのー!?」
びっくりした顔で菊丸が椅子を蹴って立ち上がる。
「フフ…英二。君も可愛いよね。君のことも欲しい…ってずっと思ってたんだ。ね、英二…僕のものになってくれるよね?」
硬直した手塚から離れると、今度は真っ直ぐに菊丸に近づき、妖艶な眼差しと微笑みを浮かべたまま菊丸の腕を掴んだ。
「…み…みぎゃーっ!!」
菊丸が全身総毛立たせて、不二から飛び退こうとしたが、ガッシリと菊丸の腕を掴んだ不二は
「逃がさないよ…英二」
舌舐めずりしてニヤリと笑った。