Shall we dance?
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「…どうしてそう思うの?」
不二はにこにこしながら、物言いたげに自分を見つめるリョーマを悠然と見返す。
「…学園祭実行委員会の部屋から出て来た割りに一人だし、いつもより早足っス。これは誰かに会いに行くつもりじゃないかと、思ったんスよ」
別に追求するわけでもなく、自分の感想を述べる…と言う口調で不二に答える。
「いい読みだね越前。それなら君も…迎えに来たってことだね、七星ちゃんを」
不二の表情は崩れない。
「まぁね、あいつは要領悪いし、誰かが止めてやらなきゃ、雑用に埋もれていつまでも帰れやしない…」
独り言のようにリョーマはつぶやく。
「フフ…よく見てるね」
「…別に…普通っス」
それだけ言うと、実行委員会の部屋に足を向ける。
「氷帝だよ、七星ちゃんなら」
「─え…?」
リョーマが意外そうな顔をして振り返ると、
「同じ質問で、実行委員長をわずらわせることもないよね」
クス…と不二が笑った。