Shall we dance?
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「案内したい…って言うか、君と居たいんだ。生徒会室までなんて、わずかな距離だけど居させてくれる?」
手にわずかに力を込めると、滝はもう一度笑った。
「え…あ…はぁ…」
そう言われると、無下にも出来ない。
(あたしって優柔不断だなぁ)
こっそりため息をつく。
「あ!滝ずるいぞ!」
校舎に入ると、ダッシュする足音と共に誰かが七星に並んだ。
「─向日さん…!」
「持ってやるよ」
向日は素早く七星の手から鞄を取ると、替わりに自分の手を滑り込ませて握った。
(…う…まるで幼稚園の引率みたい…)
左手に滝、右手に向日…。通り過ぎる氷帝の人達の注目を浴びまくっている気がする。
(…青学もだけど、氷帝のテニス部の人気も凄いんだよね…)
「あ…あの」
向日にお願いするような視線を向けると、
「ここ、氷帝ってこと忘れんなよ。侑士や日吉…会いたくないんじゃねーの?」
チラ…と見るだけで、見事な先手を打たれた。