Shall we dance?
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『木を隠すなら森の中』
跡部はそう考えた。
学園祭を開催するには、なくてはならない部門─
学園祭実行委員会。
青学で彼女はその役割を担(にな)っているという。それならそれを利用するまでだ。役割ごと呼び込んでしまえばいい。
主催者はこの俺様。
当然実行委員は、主催校である氷帝に集まる。
名目なんてどうでもいい。
他の学校なんて、もっとどうでもいい。
逢えればいい。
逢いたい…。
考えごとで、ずっと止まっていた指先からペンが滑り落ち、書類の上に転がる。
「…らしくねぇか…」
苦笑するとペンを拾い上げ、再び書類に目を向けた。
「凄いな…さすがと言おうか…」
実行委員長宛てに届いた郵便物は、かなりな厚さでCD-ROMまで付いた丁寧な物だった。
「何ですか?それ」
七星は、委員長が感心しながら封筒から取り出した書類を見ているので、思わず近づいて覗き見をしてしまった。
「ああ、氷帝からの合同学園祭の誘致状だよ。ぜひ参加してくれってさ」