Shall we dance?
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(…さて…どうすれば効率的かな…)
大きめの机の縁を、ペンでコツコツとぶつけながら、氷帝学園の生徒会長─
跡部景吾は一人で果てしなく考えていた。
氷帝学園─生徒会室─
生徒会長以外、誰もいない。本当に一人だ。
「…俺様としたことが…何でさっさと実行に移せねぇんだ…?妙に時間をかけてるじゃねぇか。いや…慎重になってるのか…」
自分の言葉に自嘲気味に笑う。
軽いノックの音と共に生徒会室の扉が開き、
「行って来たぜ。跡部」
切り揃えたサラサラの髪を揺らし、向日岳人がそのテニスプレイと同じように、軽やかに部屋に踏み込むと、跡部の机に一直線に向かった。
「で、どうだった?」
跡部は向日の報告を聞くために、体の向きを変える。
「うまい具合にあの子、学園祭実行委員だったぜ。跡部、運がいいじゃん。口実は整ったわけだし、あとは自在に会えるわけだろ?」
向日が意味深な笑いを浮かべた。