水色の恋…白雪姫*
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「渚さん凄い。もう将来の道を見据えたなんて、素敵です。それに、たかがじゃないですよ? どんなものであれ無を有にするのは大変な努力が要るはずです。ましてや演劇は一人では難しい分野です。人と協力し合えるって素晴らしいと思います。頑張ってください」
思い浮かぶまま言葉にしたら、七星さんが応援してくれた。
でも、そんなことがさらりと言える七星さんこそ素晴らしいんじゃないかと感じたりもした。
それにしても、まさか自分が演劇に興味を持つなんて、文化祭前まで、ううん。代役に立つまで思いもよらなかった。
「入部希望? 千石って、もしかしてあの千石くんの妹さん?」
翌日の文化祭で今日は小人5を演った私は、着替えもそこそこに演劇部のドアを叩いた。
「あ、昨日の白雪姫演った子じゃない?」
演劇部は二日目の舞台プログラムの最終を飾るため、支度に余念がない。
「入部してくれるんだ。それは嬉しいな、ありがとう」
先輩や同級生、後輩も諸手をあげて歓迎してくれた。
「先に言っておくけど、演劇部を文化部だと思っちゃダメよ。運動部と同じくらい体力が要るからね。それは覚悟しておいて」
千石渚頑張ります!
「よう、支度は出来たか?」
「はい」
とある日の跡部邸の一室。
夜会服に身を包んだ七星がドア越しに姿を見せる。
「さて、今夜の演目は椿姫だ。話は知っているか?」
「はい。でもオペラでは初めてですから楽しみです」
「解説ならいくらでもしてやる。行くぜ」
七星の手を取った跡部は、玄関前のリムジンに身体を滑り込ませた。