水色の恋…白雪姫*
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『お前も出るだと?』
跡部さんからの連絡に、演劇の代役で出ることになって現在練習中と伝えると、驚きよりも呆れられた。
『他校のクラス劇に出てどうするんだ』
「成り行きで仕方ないんです」
笑う跡部さんに反抗してはみたけど
『だが、同じ舞台に立つなら好都合かもな』
「え」
『俺様も山吹の生徒会とテニス部の合同でジョイントコンサートやるぜ』
「ええ?」
驚いた。本当にいつの間に、って話だ。
たった数時間で事が進み、ぶっつけ本番で白雪姫の午後の部が始まる。
でもそれは、プログラムの変更で白雪姫の前後に加わる、生徒会執行部のヒットソングメドレー、テニス部のダンスミュージックのほうが、はるかに度胸がある。
生徒会には跡部さんと手塚先輩が入り、テニス部には不二先輩と、連絡網で駆けつけてくれた菊丸先輩達や、氷帝からも向日さん、鳳さん、忍足さんも来てくれた。
わずかな時間での構成と練習で、あっという間に息を合わせていく集中力に驚くばかりだった。
校内放送でのプログラム変更と、ゲスト出演者の紹介が幾度もなされ、開始前に体育館はぎっしりと人で埋まり、立ち見も入りきれないほどになった。
さすが全国区のテニス部の集まりだ、と思う。
(と言うより、跡部さんの凄さよね)