水色の恋…白雪姫*
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「コラボって?」
入り口に並ぶ跡部と手塚を交互に眺め、山吹の生徒会長は思い切り首をひねった。
「え? あの、これって?」
「うう、ごめんね、七星さん! 今日はクラス全員出席してないからいないのよ! 着られる人が」
跡部さんの説明のあと、急に渚さんから連絡が来て教室に来たのはいいんだけど……。
白雪姫の衣装を着けた、それは綺麗な渚さんに目を奪われたのもつかの間、渚さんの手にある小人用と思われる衣装をいきなりあてがわれた。
「よかった! 着られそう!」
周囲の女子生徒から声があがる。
「え……」
まさか、この流れって。
「そう、小人5の役。私の役だったんだけど、今この状態だから……」
申し訳なさそうに渚さんが肩をすくめる。
焦って教室内にいる女子生徒に目を走らてみても、全員あたしよりも背が高い人達ばかり。
「ごめんなさい。私より小柄な人って、今七星さんしかいなくて……」
渚さんはもう一度、申し訳なさそうに身を縮める。
(いけない、あたしさっき跡部さんに何でもするって言ったじゃない)
思わずハッとして、ひとつ息を吸い込み拳を握る。
「セリフ教えてくれますか?」
「やってくれるの?」
「はい」
無理矢理の笑顔はひきつったけど、渚さんとそのクラスメイトから歓声が上がり、一様に浮かぶホッとした表情に、あたしも役に立てることがちょっと嬉しくなった。