水色の恋…白雪姫*
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10人、20人と山吹の女生徒が跡部の手によって次々と人垣の輪の中から選ばれては体育館へと消えていく。
「おーい、俺達男は無視かよー」
と、男子生徒から声が挙がると笑いが起こった。
「あーん? 野郎共なら手塚に任せるぜ」
そう言うと振り向き様、自分の後方にいた手塚にラケットを渡した。
「不二とダブルスでもやって、一挙に片付けてくれるとありがてぇんだがな」
口の端で笑い
「ちょっと休憩させて貰うぜ」
そう言うと、手塚と不二の二人に軽く手を挙げ、校舎の中へ入って行った。
『あたしですか? 今は模擬店を見ています』
携帯の向こうから七星の明るい声とざわめきが届いた。
「そうか。楽しそうだな」
跡部の顔が自然とほころぶ。
「はい」
戻る声も弾んで聞こえてくる。
それだけで嬉しいと思う。
「ああそうだ、例の観客数の件だが」
いかにも今思いついた、というように跡部は切り出した。
「何とかなりそうだぜ」
『ほんとですか!?』
七星の反応が、跡部の返事を真剣に待つ体制になると、少しだけ気を揉ませたいとつい思ってしまう。