水色の恋…白雪姫*
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「氷帝の部員をかき集めたところで200人だ。客席を埋めるには足りはしねぇ」
「……」
確かに、と手塚は思った。
「それより、ここは山吹なんだから、山吹の生徒で埋めちまえばいいだろう?」
「…しかし」
「ふん、集まらねぇなら行きたくなるように仕向けりゃいい」
そう言うと、跡部はくるりと手塚に背を向けた。
「跡部?」
「俺達は今までどこにいた? 山吹の生徒会長、使わねぇ手はねぇぜ?」
背中越しに振り向いて跡部は、ニヤリと自信ありげに笑った。
「はあ~、結構退屈だね~」
テニスコートでの一回100円で、三球の的当てゲームの手伝いに来た千石は、ぼーっとしながらそう言った。
これならつまみ食いの出来る焼きそば屋台で、日がな一日女の子相手に焼きそばを焼いていた方が絶対いい、と思った。
「それは千石さんがサボることしか考えてないからですよ」
「そうです。ちゃんとお客さんは並んで待ってるです。朝から休みなしです。これで退屈だなんてどうかしてるです」
せっせと手際よくボールを拾ったり、運んだりする室町と壇太一が言った。