水色の恋…白雪姫*
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手塚は、山吹の会長の先導でドアに向かうまでのわずかな間に、さっき跡部が見て驚いた場所を見下ろした。
(高寺…と不二)
二人が、校庭の隅にある花壇脇のベンチに座る姿が目に入った。が、すぐに生徒会室を後にしたため、それは一瞬の映像だった。
「手塚よ、お前はこれからどうするんだ?」
山吹の生徒会長の見送りが見えなくなると、跡部が手塚に聞いた。
「…人を集める」
「あん?」
不二からのメールを読んだ手塚は、すぐに不二に電話を入れた。
「不二は大石に連絡して、テニス部の緊急連絡網を使って来られる者はすべて山吹に集合と伝えてくれ。ああ、急いでくれ」
「…何だ?」
電話の内容に跡部が顔をしかめた。
「…人数がいる。氷帝も出ては貰えまいか?」
「ああ? 何の話だ。他校のわからねぇことに協力する気なんてねぇぜ」
「…高寺の願いだ」
「詳しく聞こう」
他校に対してやる気のなさ全開な跡部の態度が、七星の一言でガラッと変わった。
「そうだな…体育館の規模と椅子の数からして満席にするには400~500人は必要じゃねぇか?」
手塚の話に、先ほど七星と見た体育館内の様子を思い浮かべて跡部は言った。