水色の恋…白雪姫*
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
(あれは…)
交流会にはそろそろ飽きのきている跡部が、山吹の生徒会室から校庭を見下ろした時、七星と不二の姿が目に入った。
(ん…?)
手塚は、視線の先にいる跡部が、ガラス窓へため息と一緒に顔を向けた時に、その表情が変わるのを見た。
何だろうと思い気にはなるが、いかんせん自分の座った位置は窓が背中にある。
さて、どうしたものかと思案していると、手塚の携帯が震えた。
(不二か…)
そっとテーブルの下で隠すようにして開いた携帯には、不二周助の文字が浮かんだ。
だが、発信者より件名にあった七星の名前に瞳が吸い寄せられた。
「そろそろ退座させて貰っても構わないだろうか? せっかくの山吹の学祭だ。じっくりと拝見させて頂きたいと思ってね」
席を立ち上がりながら手塚は言った。
「おっと! いつの間にかこんな時間か、ありがとう手塚くん、跡部くん。これからの山吹としても、青学や氷帝といい関係を築けていけそうだ」
山吹の生徒会長も立ち上がると、握手の手を差し出した。
「まったくだ」
跡部もゆったりと立ち上がりながら、手塚と山吹の会長に視線を向けた。