水色の恋…白雪姫*
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「はい、彼女もそう言っています…本当は、午後の回まで一緒に見て歩く約束でしたから」
渚さんからのメールには、あたしと一緒に回りたかったと涙目の顔文字がついていた。
そして、多分一度きりの白雪姫だから、観てくれたら嬉しいとも。
「…悔しいな…」
あたしは、ついさっき観た白雪姫の舞台を思い出して、知らずにつぶやいていた。
「え…どうしたの?」
不二先輩が少し心配そうな顔になった。
「あ、いえ…」
「水くさいな、僕と七星ちゃんの間で秘密はなしだよ」
そう言うと、先輩がギュッとあたしの手を握りしめて来た。
(はい…?)
目が瞬間、点になった。
「何かあるなら言って?」
握ったままじっとあたしを見つめてくる…。
「あの…」
「うん?」
期待を込めた、この上ない極上の微笑みががっちりとあたしをとらえた。
『あの人素敵ね』
『わあ…こんな所でラヴシーン?』
ヒソヒソ声にふと気づくと、いつの間にかあたしと不二先輩の周りに人だかりが出来ていた。
私服の人もいるけど、大半が山吹中の女子生徒で、目をハートにして不二先輩を見つめている。