水色の恋…白雪姫*
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「それは今……」
そう言いかけて、ハッと口をつぐんでしまった。
「今、どうしたの?」
不二先輩に跡部さんと一緒に来ました、なんて言って無事に済む…わけない。
でも、しかし、だ。
跡部さんは手塚先輩と会長会談しているのだから、いくら末端でコソコソしたって隠せない。
(はあ…)
ため息だ。
「跡部さんと来ていたら…今、山吹の生徒会の人に手塚先輩も来ているからって、跡部さんが呼ばれて行きました」
あたしは、出来るだけ穏便に済むように、と思いながら不二先輩にさっきのことを話した。
「ふうん…跡部ね」
いつもながら、不二先輩の表情は読み取れない。
「で、一緒に帰るつもりなの?」
「え…跡部さんと、ですか?」
「そう」
そのつもりで来たけど…雰囲気的にそれを言っちゃいけないとひしひしと思った。
「同じ青学の僕らが来たよね?」
不二先輩の目が優しく細まる。
「…そうですよね。あの、それなら先輩達と一緒に帰ってもいいですか?」
何だか、お腹の探り合いみたいだけれど、不二先輩と腹芸で勝てるわけないし、変にしこりを残すのも嫌だ。
今日は、せっかくの渚さんの学園祭なんだもの。