水色の恋…白雪姫*
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「あの、氷帝学園の跡部くんですか?」
「ああ?」
体育館から出た跡部が、山吹の生徒と思われる女子から声をかけられたのは、プログラムを見ながら歩く七星と二人で校庭にある模擬店へと向かい始めた時だ。
立ち止まり振り返ると、女子生徒は予期せぬ出来事のようにさっと頬を赤らめ、
「あ、私はこの山吹中生徒会の副会長です」
あわててお辞儀をした。
「生徒会だと…」
「はい、氷帝の生徒会長がいらしていると聞きまして、ぜひ交流がてらお話したいと、うちの生徒会長も申しております」
一気に伝えた山吹の副会長は、はやる気持ちを押さえながらも跡部の返事を待っている様子がありありと見てとれた。
「……」
跡部は考えを巡らせた。
確かに氷帝の生徒会長の肩書きで、山吹中の学祭の探りは入れた。
しかし、それが今ここで、となると腑に落ちない気もする。タイミングがよすぎるからだ。
「ぜひいらして下さいませんか? 丁度今、青春学園の生徒会長もいらしてるんですよ」
副会長はにこやかにだめ押しをして来た。
「え…」
今度は七星が驚いた。