水色の恋…白雪姫*
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「俺様に何か用か?」
ゆっくりと立ち上がると、ようやく跡部は千石を振り返った。
「ん~、特にないんだけどね、この後の展開によってはただでは帰さないよ、ってなことにはなるかもね」
笑顔は変わらず、しかし、はぐらかすような、歓迎とも挑戦とも取れる言葉を口にした。
「あまり長居をする気はないが、こいつ次第だ」
跡部はチラリと七星の横顔を見た。
(え…)
七星も本当なら今日は一人で来る予定だった。
渚から貰った招待券は一枚だけだし、他校の学祭へ行きたがる友達も誘えずにいたのだ。
(でも、跡部さんに今日の予定を聞かれて、山吹の学祭に行くって言ったら…)
送り迎えはしてやる、と今に至るわけだ。
学校同士なら、生徒会を通じて招待券などいくらでも届いている。
氷帝の生徒会長の肩書きはどこでも役に立つ。
「え…と、あたしは…」
七星は戸惑った。
渚から貰った、たこ焼きやクレープや喫茶店のチケットを使って、気ままに学祭気分に浸ろうとしていたのだ、が…。