水色の恋…白雪姫*
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そうなるともう妹どころじゃない。
(七星ちゃんがいるのはわかる。渚が呼んだんだから。けど、なぜ跡部くんまで…)
そわそわとイライラとが重なり、せっかく妹が出ているというのに『早く終われ!』と念じてしまう。
ようやくプログラムの一番が終了すると、舞台のカーテンも閉まり、客席もお客さんの入れ替わりでざわつきが始まる。
跡部のところへ行こうとカーテンが閉まると同時に椅子から立ち上がった千石が小走りに駆け寄ると、
「よう、千石。朝から元気がいいじゃねぇか」
椅子の後ろに立った千石を、振り返りもせず跡部は言った。
「えっ…千石さん?」
焦って振り返ったのは七星の方だった。
「お、おはようございます!」
あわてて身体を反転させるようにその場から立ち上がると、七星は千石に急いでお辞儀をした。
「おはよう七星ちゃん。そんなに焦らなくてもいいのに」
余裕の笑顔を七星に向けると千石は、まだ椅子に座る跡部へと視線を下ろした。