水色の恋…白雪姫*
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暗幕が引かれた客席は薄暗いから、舞台からはあまりよくはわからないけど、七星さんと跡部様の座った場所は覚えています。
それに小人5のセリフは大してないし、舞台にいる時はついつい二人の席を見てしまいます。
気もそぞろってこのことなんだな。跡部様が七星さんに耳打ちするように話しかける姿を垣間見るたびに、ドキドキとガッカリと、そして何より羨ましいと思う感情が渦を巻いてしまいます。
(七星さんになりたい…)
本当にそう思ってしまいます。
(渚のやつ、さっきからどこ見てるんだ…?)
渚の兄、千石清純は客席から幾度か妹にアプローチを繰り広げてはみたものの、まったく見てもくれないどころか自分がいることすら気づいてもいないんじゃないかと思い、渚の視線を追ってみた。
(え…!)
孫を観に来たとおぼしきお年寄りや、家族連れの間に花開く、ひと際目立つ男に行き当たった。
(あれは跡部くん…と、えっ…)
七星に気づいた千石は、思わず立ち上がりそうになった自分の身体を必死に椅子に押しとどめた。