水色の恋…白雪姫*
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結局、もやもやとした感情を引きずったまま、私は学祭当日を迎えてしまいました。
会期は二日間で、私のクラスの『白雪姫』は一日二回、午前と午後に一回ずつ演ることになっていました。
「え、もう時間なの?」
しかも、午前中はプログラムの一番だから、登校したらすぐ衣装に着替えてスタンバっておかないと、あっという間に始まってしまいます。
「ありゃ、でもガラガラだよ。お客さんなんてほとんどいないじゃん」
まだ閉じられている舞台のカーテン裏から、そっと客席を伺うと確かにガラガラ。
「うわ~やる気なくす~」
「でも、学祭だしね~。家族しか来ないって」
「そうだよな。しかも二回演るから、午後しか観ないって言われてるしさ」
家も家も、と賛同者が続出する中、
(あれ…七星さん…だ)
数えられるくらいしか客席が埋まっていない体育館の会場で、見覚えのある姿が目に入りました。
ドキリ、としました。
七星さんは一人じゃなかったから。
一緒にいる人…。
その人の姿にも覚えがあります。私がいつもテニスの試合で目で追う人…。