「はぁ…七星さんなら、どのお姫様になるんだろう…」

何て考えたけど……誰が合うんだろ…？
たくさんの王子様にモテモテで、でも本命なしで、思い悩んで……のパターンだとかぐや姫…？

うん似合うかも。でもどこかに行っちゃうのは、なしね。

そんなことを考えながら、『白雪姫』の台本を広げた。小人５のセリフがそうあるわけじゃないけど、ちゃんと覚えなきゃ…。

…だけど、やる気起きない。大好きで、片想いで…振り向いてくれない王子様のことを考えたせいか、切なくなってしまいました。


「そうだ。もし白雪姫を氷帝のテニス部で演るとしたら…」
ボンヤリと、大好きな王子様のいる学園を思い浮かべてみました。

王子様はもちろん王子様の役です。
じゃ…白雪姫は……忍足さん…？ いや、関西弁のお姫様はまずいよね。

芥川さん…いや、眠り姫になっちゃう。

向日さん…かな。小柄だし。うん、いいよね。

魔女は、忍足さんだね。怪しくていいよね。

そうだ、小人を樺地さんや鳳さんとかの大きい人にやらせたらおかしいよね～。
私は一人突っ込みをしながら配役を考えていました。