水色の恋…白雪姫*
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「あ…れ…?」
つい今しがたまで私の指先につままれていた『青学・学園祭招待券』は視界から忽然と消えていました。
「ありがとな」
ニンマリするお兄ちゃんの手に招待券がヒラヒラ…。
(速っ!)
「はいはい、俺は宿題やるから出た出た」
お兄ちゃんから押し出される形で部屋を出たけど…あれは宿題じゃないわよね。絶対、七星さん用に何か作戦を立てる気だわ…と私は、思いました。
(七星さんが絡むとお兄ちゃん必死だからな…)
けど、好きな人のために一生懸命なお兄ちゃんは、かっこいいよね? …あ、可愛い…の方かな。
かくいう私も…必死で一生懸命だけど……私の王子様には想いは届きません。
王子様は…別のお姫様を見ているから…。
(あーっもぅ!これじゃ白雪姫じゃなくて人魚姫だよ…)
自分で自分が嘆かわしいです。
…泡になった人魚姫…。誰よりも大好きな人の隣にいたのに何も言えなくて…何も伝えられなくて…終わってしまった、人魚姫の恋…。