水色の恋…白雪姫*
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幼稚園の頃─私は、色が白く唇が紅かったから…
『白雪姫』と呼ばれていました─
中学生の今は──全然。
変わらず…髪は黒いし、色は白いし、唇も紅いのに…誰も呼んでなんてくれません。
皆、メルヘンなくしちゃったのかしら…。
いえ、呼ばれたいわけじゃないですけど…。
(あだ名が白雪姫なんて、中学生じゃちょっと恥ずかしいです)
私の名前は、千石渚。山吹中に通う、ラッキー千石の妹です。
なぜ白雪姫の話を持ち出したかと言うと─
「渚、お前のクラスは学祭で何やるんだ?」
「演劇だよ。白雪姫」
お兄ちゃんに聞かれたので、夕飯を食べながら答えました。
「お兄ちゃんのクラスは?」
「模擬店」
何かクレープ屋をやるらしい…と、ご飯を頬張りながらお兄ちゃんも答える。
「何 そのらしい…って」
私が聞くと
「その時間、テニス部の方に出てたんだよ。部活してる奴は、そっち優先だからな」
「あ、じゃテニス部は?」
「模擬店と的当て。焼きそば屋台とコートで的当ての二班に分かれるんだ」
おかずのトンカツに箸を伸ばすお兄ちゃん。