何も言えなくて…人魚姫の恋
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「昼間図書当番だった時に、ペンケース忘れてたんで取りに来た。そしたらまだアンタもいるんで驚いた、以上」
(な…何よその箇条書きな棒読みは…)
なぜリョーマの機嫌が悪いのかもわからないまま、七星はテーブルに散らばった色とりどりの鶴をあわてて袋にしまうと立ち上がった。
「待てよ、ついでだ。一緒に帰ろう」
「え…でも…」
思わず口ごもると
「何だよ、海堂先輩は誘ったくせに俺と帰るのは嫌なのか? 」
あたしの前に立っているリョーマくんは、睨むような視線になった。
「え、違う、そうじゃないんだけど…」
困った。元はただのクッキーなのに、話がズレてく…。どうしよう…手塚先輩来ちゃう。
「待ったか、高寺」
何てタイミングが悪いんだろう。その時、約束通り手塚先輩が来てしまった。