何も言えなくて…人魚姫の恋
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「水面下…? 」
「じゃね、手塚。また明日」
「あ…、ああ。お疲れ」
「部長、お先」
「お疲れ様」
不二が部室ドアから出ると、それに続き次々と部員達が手塚に声をかけ、部室を後にした。
(もうこんな時間か…)
腕時計に目をやると、手塚は部誌を書く手を早めた。急がないと図書室も閉められてしまう。
「七星…」
名前をつぶやく唇に自然と笑みが灯る。
「閉館時間なんだけど… 」
夕暮れの誰もいなくなった図書室で、最後の折り紙を折り上げたら耳慣れた声を聞いた。
「リョーマくん!? 」
あわてて確めるために声のした方へ振り向いた。
「本も読まないで何やってんだよ。そんなの家でやればいいだろ? 」
やっぱりリョーマくん。何だか機嫌悪い…?
「リョ…リョーマくんこそ、部活だったのになんでここに? 」