何も言えなくて…人魚姫の恋
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「海堂聞いたぜ~」
テニス部の部活の合間に桃城が、ベンチで休憩中の海堂ににじり寄る。
「…んだよ」
いかにも迷惑、と言う顔で眉をしかめると、ドリンクを飲みながら、胡散臭げに桃城を見る。
「お前さ、人魚姫やんだって?」
ニヤニヤすると
「海堂が人魚だなんて、有り得ねーな、有り得ねーよ。どっちかっつったら、半魚人だよな?」
腹を抱えて笑い出した。
「何、何~?人魚が何だって?」
同じく休憩中の菊丸が素早く話に首を突っ込む。
「ひゃははは、そりゃ絶対半魚人だよっ。桃が正しいよっ」
「………」
さすがにそこまで言われれば面白くないので、ややムッとした顔で、海堂が桃城と菊丸を睨みつける。
しかし、両名はそれくらいなことで、怯(ひる)むどころか気づかない。
「ねぇ、海堂。うちに古い鯉のぼりあるよ?使う?」
「…あ?」
「いや、人魚なら下半身魚でしょ?リアルがいいんじゃない?」
菊丸がさらに余計なお世話発言をする。
だから…
「リアル人魚なら家の店からマグロ出そうか?てか人魚ってマグロなのかな?」
と、河村まで言い出す始末。