何も言えなくて…人魚姫の恋
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「先輩は、生徒会の前にはいつも図書室に寄るのですか?」
この間会った時もそうだったな、と思い単純に尋ねるが…
「え…あ、ああ…資料があるんだ、奥の書庫に。学校の行事関係や部活に関連した他校の資料も揃っている…」
答えはしたものの、明らかに手塚が他のことに気を取られていることがわかる…そんな返事だった。
「どうか、されました?」
鶴を折る手を休め、七星が手塚に注目する。
「なぜ…海堂と…?」
今の気持ちそのままに探るような、責めるような視線を向けてしまう。
「あ…それは…」
なぜか焦ったような顔をすると、うっすらと頬を染め小さくうつむく。
「──!!」
七星!…と叫んだかもしれない。
びっくりしたように目をパチパチさせて、目の前に来た手塚を見上げる七星。
テーブルに両手をつき、表情をこわばらせて七星を見下ろす手塚。
「…あ…の…?」
「海堂が好きなのか!? 」
「……は?」