シャッターチャンスは一度だけ*
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ある日の放課後─
学校帰りの道…。
いつもとまったく違う、遠回りの道をわざと選んだ。
この時間、本当なら青学のテニスコートにいる。
でも、今日からしばらく僕は、あの仕切りのフェンスを越えることは出来ない…。
2週間の部活謹慎…。
それが、あの時の僕への処分─
『それでいいな、不二』
『ああ、いいよ』
手塚の決定を、僕は甘んじて受けた。
『責任は僕が取るよ』
そう言ったから。
君のためだから、僕は平気。
河原に腰を下ろす。
今日はラケットの代わりに、カメラを持って来た。
最近、落ち着いてファインダーを覗いていないから、丁度いい機会かもしれない。
カメラを手にした時、僕を呼ぶ、とても心地いい声を聞いた。
「先輩、不二先輩」
「…え?」
僕は顔を上げた。
本来その声は、ここで聞けるはずがない。
君にも遠回りでしょう…?
どうして息をはずませて、僕の隣に来るの…?
「ごめんなさい、先輩」
「…え?何が?」
「部活謹慎…あれ、あたしのせいですよね…?」
「どうして?七星ちゃんは僕の相手をしただけで、七星ちゃんのせいじゃないよ?あの時に言ったでしょ?」