夏の幻*
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恥ずかしくて、緊張します。顔を上げれば憧れの跡部様。
動いて、話して…夢のようです。
でも、跡部様は七星さんが…。
それを思うと切なくなります。
お兄ちゃんは、七星さんに…私は、跡部様に…兄妹揃って失恋です…。
「どうしたの?渚さん、大丈夫?」
今度は逆に七星さんから聞かれてしまいました。
「あ、大丈夫。何でもないの」
焦って笑いました。
憧れの跡部様が、目の前で私の話しに応えてくれる…それだけで凄い幸せです。
氷帝の生徒だって、こんな身近で跡部様と一緒になんて過ごせないと思います。
「じゃ、そろそろ行くか?」
跡部様が、七星さんの肩に軽く触れる。
「あ、はい」
七星さんも、応じると
「ごめんなさい、渚さん。先週、跡部さんの車タクシーにしちゃったから…その埋め合わせなの」
手を合わせて、私に頭を下げる。
「ううん、私とっても素敵な時間を過ごせたからいいの。気にしないで」
本当に、私の方がお礼を言いたいんです。