夏の幻*
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跡部さんに全面的に寄りかかって歩くあたしの視界に、立海大メンバーの姿が入った…けど、もう遅い。
(う~ごめんなさい、幸村さん…動けないんです。間もなく意識も消えちゃう身なんです…だから…)
あれ…何で幸村さんに謝らなきゃいけないんだろ…あたし。
跡部さんもチラ…と幸村さんを見たような…?
(うっわ…跡部、見せつけちゃるなぁ~。完全に七星ちゃんの彼氏に収まってしもたんか?)
(やっぱり跡部なのかのう…。あの時の電話はかなり親しそうじゃったし…)
(…七星ちゃん…)
君が跡部に肩を抱かれ、寄り添って目の前を通り過ぎて行く…。
見たくないのに目が追ってしまう…。
君は跡部を……?
嘘だろう…?
信じたくない…今見ているのに…信じられない…。
認めたくない…。
考えたくない。
心が凍る…。
「ふう…」
越前リョーマはベンチに座ると、自販機から買って来た炭酸飲料のプルタブを開け、喉の渇きも手伝い勢いよく飲み始めた。
「ふ~~っ」
「少しいい?」
「え…?」