帝王の庭*
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(あたしは今…なぜこんな所にこうしているんだろう…)
その場所とは─
─氷帝学園 校庭─
なぜか体育祭の真っ最中…。
「わはははは~どや?七星ちゃん。氷帝の体育祭は。賑やかやろ」
白いハチマキに体操服姿の忍足さんが、腕組みをして来賓席に座らされているあたしに、声をかけた。
「…………」
あたしは無言で、忍足さんを睨んだ。
「ダメやで。そないに可愛え顔でいくら睨んだって、ちぃとも効果あらへんな。逆に抱きつきたくなるやん」
「─!!」
キスでもしそうな勢いで、忍足さんがあたしに近づくから、あたしは焦ってのけぞった。
「ウス」
はずみで隣の人にぶつかった。
「あ…ごめんなさい」
あたしの隣には、やたら大きくて、いくら話しかけても『ウス』しか言わない人がいて、しかもなぜかあたしの監視役みたいで、イスから立とうとすると強引に引き戻す。
「………」
(あの時よ、あの時、忍足さんの『ひっかけ』にかからなければ…)
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