125キロの加速 ナツのオトメ3*
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あの合宿からそんなに経ってはいないのに、ひどく遠いことのように思える。
(色々あったせいかな…)
とは、自分の感想。
「結局あたしはまだ子供なんです…」
手塚先輩にも言ったことを、幸村さんにも繰り返す。
好きな人…まだわからない。
誰を好きになるか…これもまだわからない。
いつ好きになるか…もっとわからない。
「だから、待ち飽きる可能性もあります。その時は…」
「俺は…君以外に待つ気はないな」
先を読むように遮(さえぎ)られた。
「俺に、君以上の人との巡り合わせが来れば別だけど…その可能性は今のところない」
幸村さんが軽く笑って言った。
『無きにしも非ず』…と言いたかったけど…そこは議論しても始まらない。あくまで可能性だし、あるかもしれないし、ないかもしれない…。
論点からずれるし…。
「そろそろ帰ろうか」
幸村さんの言葉に空を見上げれば、白い雲達が黄昏色に染まり始めていた。
「じゃ…また明日」
駅の改札で別れしな、幸村さんに言われた。
「立海を応援してくれる?」