125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「…え…?」
「待たせてる相手…だよ」
ふふ…と幸村さんが悪戯っぽく笑って、あたしを見ている。
「あ…え、その…3人目…」
あたしは記憶を辿り、間違いがないかどうか確かめつつ…反面、何でこんなことを聞かれるんだろう…と恥ずかしがりながら、視線を泳がせた。
「当ててみようか? あとの二人…」
あたしから視線を外し、空を振り仰ぐと幸村さんはなぜか楽しそうだ。
「…え?」
意外なことを言われ、あたしは『どうぞ』とも『ダメ』とも言えず、幸村さんの横顔を見つめる…。
「手塚と不二…違う?」
にこやかに微笑み、もう一度あたしに向けたその笑顔は『合ってるでしょ?』と言っている。
「…はい」
合宿最終日…幸村さんは、手塚先輩と不二先輩を呼び出した。その光景を思い出した…。
あの時と空の色は全然違うけど…あの日と同じに幸村さんが隣にいる…。
「君は、不思議と人を惹きつけるから…他にも告白されていると思う。現にうちの部員達も時別な目で見ているからね」
(…仁王さんには言われたな…)
ふふ…と目で微笑う幸村さんの言葉に、フェンスに寄りかかる仁王さんと、その手の重みが思い出される…。