125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「勝手て…何だよ」
面白くなさそうに、丸井さんが二人を睨む。
「勝手に約束を取りつけることじゃな」
腕組みをして仁王さんが、見下すような視線を向ける。
「抜け駆けとも言うな」
柳さんが、落ち着き払って言う。
「言われ放題っすね。先輩」
ヘラヘラと笑いながら切原さんが、丸井さんに言う。
「るせ!」
舌打ちすると、丸井さんは
「偶然だよ。約束なんて、これっぽっちもしちゃいねって」
肩をすくめて、仁王さんと柳さんに言い放った。
「本当かのう…」
そう言うと、今度はあたしに二人が視線を寄越した。
(…え…?)
あたしは『あたしですか?』…と、言う感じで自分を指差す。
こくこく、と二人がうなずく。
続けて『約束をした…て言うのはこの人とですか?』と、言う感じで丸井さんを指差す。
また、こくこくと二人が頷く。
あたしは焦って言った。
「違います。たまたま買い物に来て、たまたま喫茶店を覗いたら…」
「たまたま通りかかった俺と出会って…」
「たまたま忘れ物を届けに先輩を捜していた俺が、合流したんすよ」
打ち合わせもなしに、話のバトンが繋がった。
「辻褄は合っとるのう」
「…過去のデータから…彼女は偶然性の度合いが異常に高い」
何だか二人も納得した。