125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「…追いついたかな…」
部誌を書いていた幸村がふと顔を上げ、誰にともなくつぶやいた。
立海大テニス部、部室。
残っているのは、部長幸村ともう3人しかいない。
「ん? 赤也が丸井にか? 心配するほどのことはない。どうせまた明日、青学に行くため集合するんだ。今日、渡しそびれたなら明日にすればいい。それだけのことだ」
帰り支度をしながら、淡々と真田が答えた。
「そういうことじゃ。幸村は、他愛もないことを心配しすぎるぜよ」
支度の終わった仁王が、バッグを肩に担ぎながら言った。
「まったくだ。それよりは、明日の青学戦を考えるべきだ。ただの練習試合とは、若干意味合いが違うからな」
柳もバッグに手を延ばした。
「…そうだったな。明日の青学戦…頼むよ」
いつもの柔和な眼に、少しだけ強さを込めると、幸村は言った。
「我等王者立海大だ。どんな試合とて、全力で立ち向かう。敗けは認めん」
ロッカーを閉じると真田は3人に向かって言った。
「フ…心配は要らんぜよ。誰が相手でも、俺らは勝つ」
仁王が言えば
「当然だ。敗けはよくない」
柳も答え
「じゃ明日な」
二人は並んで部室を後にした。