125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「せ・ん・ぱ・い~。忘れ物っすよ~」
そう言うと切原は、かなりわざとらしくファスナーの部分を指でつまみ、そのままペンケースを丸井の鼻先でプラプラと揺らした。
「…赤也」
ムッとする丸井。
ペンケースを掴んで取ると
「何で てめぇがここに来るんだよ!」
いきなり喫茶店内に現れた切原を睨(にら)みつける。
「え~、部室にあった忘れ物を、親切に、わざわざ、先輩のためを思って、はるばると、追いかけて、持って来たんじゃないっすか~。ひどいな~。可愛い後輩じゃないっすか~。ねぇ?七星ちゃん。こんにちは~」
言いながら、どんどん荷物を下ろし、あたしの隣に座ると、切原さんはにっこりと笑った。
「赤也、誰が座れっつった」
「あ~すいませ~ん」
切原さんは、丸井さんを無視してウェイターさんを呼び止めると、さっさとオーダーした。
「聞いてんのかっ?」
「聞いてますよ~。いいじゃないすか、俺も腹減ってますし…それに、これ幸村部長にバレたらかなりヤバいんじゃないすかねぇ…?」
ニヤ…と切原さんが笑った。
「……てめ、赤也覚えてろよ」
ムス…とした表情で、丸井さんが切原さんを睨みつけた。