125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「あれ、丸井の奴忘れているじゃないか」
真田が部室のテーブルに置き忘れられた、丸井のペンケースを持ち上げた。
「あ、俺持って行きますよ。さっき、先輩が駅でケーキ食べてくって言ってましたから、多分追いつきまっす」
切原が真田の前に進み出ると、ペンケースを受け取った。
「ホントだ。凄い美味しい」
運ばれてきたケーキをひと口頬張ると、あたしは美味しくて今の言葉を口にした。
「だろぃ?」
丸井さんも食べながら、嬉しそうに言う。
「いつも、部活の後はケーキなんですか?」
あたしは紅茶のカップを手に取ると、丸井さんに聞いてみた。
「大体ね。他の連中はラーメン屋とかファーストフードに行くけどね」
言いながら丸井さんはパクッと豪快に食べる。あっと言う間に、お皿だけになった。
「あ…七星ちゃんは、ゆっくり食べてていいからね」
少しあわてた感じで、丸井さんが言った。
(ゆっくりして貰わねぇと、せっかく逢えたんだから…)
自然に気分も弾み、うきうきした表情になる。
「へ…え、ついに誘ったんだ。へーっ! やるじゃん! 先輩」
喫茶店の外側の窓から丸井と七星の姿を見つけた切原は、驚きと好奇心で満ちた笑いを浮かべた。