125キロの加速 ナツのオトメ3*
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
赤い髪に、人懐こい笑顔、制服にラケットバッグを肩にかけ…今日はガムを噛んでいない…。
「丸井さん! あ…ごめんなさい。今日はあたしガム持ってません」
あわててあたしは、言った。
「え? あ…違ぇよ。ちゃんとあるって」
丸井さんは、ポケットから真新しいガムを取り出すと、笑ってあたしに見せた。
「よかった…」
ホッとしてあたしも笑った。
「一人? 遊びに来たの?」
丸井さんは、あたしに連れがいるのかを確認するように、辺りを見回した。
「はい、一人です。ブラブラと買い物に来ました」
あたしは、丸井さんにうなずいた。
「もしかして、ここに入るつもりだった?」
丸井さんが喫茶店を指差した。
「ええ、ひと休みしようと思って…」
丸井さんが、何か考える表情をちょっと浮かべた。
「…あのさ、ケーキなら向こうの茶店の方が旨いよ?」
「え?」
「俺さ、甘い物好きでこの辺の茶店のケーキは、食い倒してんだ」
嬉しそうに丸井さんが話す。
「そうなんですか」
あたしは、感心して丸井さんを見た。
「俺も部活終わったばっかで、ケーキ食って帰るつもりだったんだ。だから一緒に食わね?」