125キロの加速 ナツのオトメ3*
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「そら行くぞ」
それだけ言うとリョーマくんは、あたしの手を引っ張り歩き出した。
「ちょっと、リョーマくん? あ…ありがとうございました」
あたしはリョーマくんに引っ張られながら、立海大の人達にもう一度お礼を言った。
「ふぅん…連絡は取れない上、待ち合わせをしたわけでもない…ましてやこの人混みだ。彼が彼女を探し出せる確率は…10%…弱か」
リョーマと七星の後ろ姿を見送りながら、柳は言った。
「でも…逆も考えられるよ?」
同じように二人を見送る幸村が言った。
「逆?」
二人はすぐ人混みに見えなくなった。花火が連続して上がる。夜空に光りの華が次々開く。
「逢いたい人に、この50万人の中から、たまたまぶつかって出会う確率だよ」
光りの華は、幾度も瞬(またた)いたり 幾重にも広がったり、一瞬の輝きを惜しみなく魅せていく。
「…確かに。それは…1%にも満たない…」
噛みしめるように柳は答えた。
立海大メンバーの頭上で大きく華が開いた。